ガイドのマサです。
愛南町平碆に移り住み9年、開店して8年がたちました。
旧内海村であるこの地区は真珠養殖が盛んで沿岸部は筏所有者の区画が決まっており入れず漁師で魚介類を取る潜水業務で生活をしている方もいてなかなかレジャ―ダイビングが根付かなかった歴史があります。今では聞いたことはありませんが一昔前のレジャーダイバーは物取りダイバーという先入観があったのかもしれません。
そのためもともとレジャーダイビングが根付いている西海地区と違い旧内海村の内海漁場内ではダイビング業をする者に対して厳しいローカルルールがありました。潜れる場所が限られ日程を知らせないといけないものでしたが開店当初よりルールを守り徐々に信頼を得ていき子供の行事、消防団や祭りの地域のイベントを通して知り合いも増えて応援してくれる方々が自然と増えていきました。
先月このローカルルールで問題が起こり再度話し合いの場を作って欲しいとの要望を漁協に伝えました。そして今月、内海漁協で会合を開いて頂き地元の方々の応援して頂く意見もあってこの厳しいローカルルールを緩和して頂きました。
急なツアー申込でも知らせる必要がなくなり対応が出来るようになりました。潜れる範囲が塩子島と平碆地区のみだったのが真珠筏の区画と漁場以外の内海内で潜れるようになりました。
今まで潜り続けていた塩子島周辺と平碆地区周辺でもかなりいいポイントがあるのですが今回はこういう流れになったのでこれからまた旧内海村の内海内でいろいろな場所を潜ってポイント開拓をしていこうと思います。この地域を潜るガイドがいないのでなかなか情報がないですが今から楽しみが増えました。
まず当店から船で10分以内で行ける黒ハエ周辺を開拓したくて潜ってみました。深度は深くても25mほどでいろいろな場所に隠れ根が点在していました。ポイントになりそうな場所を今のところ一カ所ですがこれから潜りこんでいくつか作っていこうと思います。イメージは塩子島の西側にあるポイントに近いですが人が入ってないせいか大きなスジアラ、マダラエイなどの大型種や色彩豊かなソフトコーラルが印象的でした。
潜れる範囲が広がり新たな可能性を感じていますが今まで潜りこんできたポイントを大事にしながら進めようと思います。当店のスタイルである内海という可能性を探りながらなるべく少ない人数でなるべく近い場所という考えを念頭に入れて最初は黒ハエ周辺を紹介していきます。調査ダイブは随時情報公開していきますので楽しみにしてください。
今回のローカルルールの緩和で行動を起こしてくださった地元の方々、本当にありがとうございました。またこれからもよろしくお願いします。